トウモロコシ

 新野は、トウモロコシの栽培が盛んです。新野のトウモロコシは、甘くて美味しいと有名です。新野は、標高800㍍の新野高原にあるため、朝夕の温度差が大きく、土地が肥えている為だと思います。新野の道の駅で販売されている「甘太郎」「あんみつ姫」「おかか」は、テレビ番組で紹介されるなど、とても有名になりました。
 伊東農園では、夏の恵(サニーショコラ)を栽培しています。夏の恵は、、「甘太郎」などと同じフルーツトウモロコシですので生でも食べられますが、電子レンジで温めたり、蒸して食べるのが美味しいです。茹でると甘みがお湯に出てしまうのでお勧めしません。沢山買われたときは、蒸した後、温かい内にラップで包んで冷凍庫にすぐに入れて凍らせると一年間美味しく食べられます。

 

 

 伊東農園では、畑に鶏糞や豚糞など有機肥料を軽トラ何杯も入れたうえに、ボカシ肥料・野菜肥料を使用してトウモロコシを栽培しています。トウモロコシは、肥料を沢山欲しがる作物です。伊東農園では、畑の中で除草剤を使用していません。除草剤を使うと土の中の微生物を殺してしまうからです。微生物は、作物を元気で美味しくする働きがあります。
 伊東農園の夏の恵は、糖度18°~23°です。甘いだけでなく、ボカシ肥料を使用することで甘みに旨味が加わり、とても上品な味になります。

 

 トウモロコシの収穫は、7月下旬から9月上旬です。伊東農園のトウモロシは、飯田のとよおかマルシェ、リンゴの里、およりてファームに出荷したり、個人の注文により販売しています。お盆の時期には、お店に出荷すると見ている間に売り切れてしまいました。伊東農園の夏の恵は、美味しいと大好評でした。

 

 

 令和3年からインターネットのポケットマルシェとOWLで販売を始めました。伊東農園のトウモロコシを「夏の恵」と名付けて6月から予約販売を始めたところ、予約販売だけで80件(800本程)の注文が入りました。予約販売の後の普通販売でも、毎日予約が入り今年度200人以上の方から注文がありました。伊東農園の夏の恵を食べた方から「夏の恵みはとても美味しい。」というメールを沢山いただきました。

 令和4年は、前年のインターネットの販売が好評だったので、生産量を拡大しました。その為に、販売先をあいぱん、コープ高木、インターネットの食べチョクなど増やしました。その結果、トウモロコシの苗だけで2万本、面積にして8反歩程になりました。沢山のように思いますが、トウモロコシの収量は5割から6割ほどです。虫に食われたり、獣に食べられたりしますので、歩留まりは良くないのです。

 6月末からの予約販売が思ったように伸びないので、相談したところ2000円台の商品を作ると良いと教えていただいたので、6本入り(1800円)の商品を作りました。6本入りの箱を農協やカインズホームで探したのですがありません。そこで、インターネットで探すとダンボールワンという会社のサイトで注文すると欲しいサイズの箱を特注で作ってくれることが分かりました。

 

  6本入りサイズを作ると、とてもよく売れました。買う人にとって、6本入りはちょうど良いサイズだったようです。北は北海道から南は熊本まで、注文をいただきました。美味しいトウモロコシを作ると 日本全国から注文が来ることを実感しました。

 令和5年は、更に生産を拡大して生産をしました。トウモロコシの苗は、2万3000本ほど植え付けました。畑は、11カ所で1町歩ほどになりました。収穫は、ヨトウムシに食われたり、風で倒れたりして6割程になりました。一人では、とてもできないので新野の方に植え付け、ビニール張りなど手伝っていただきました。7月下旬から9月上旬まで収穫しましたが、収穫の時は常に6,7人で作業しました。一日に400本から700本ほどのトウモロコシを収穫し、分別・出荷をしました。               今年からマツザワへの出荷が始まったので、飯田への出荷は2台の車で行いました。とても忙しい年でしたが、とても充実した日々を送ることができました。

 日本全国に、美味しいトウモロコシを食べたい人がいるのだと、改めて実感しました。今年は、新盆で1週間ほど出荷ができませんが、美味しいトウモロコシを育てたいと考えています。